Q. 1人暮らしの母の介護をしています。毎日食事を届けたりしているのですが、仕事の都合でしばらくの間面倒を見るのが難しくなってしまいました。ショートステイで母の面倒を見てもらいたいと思っているのですが、愛犬のことが心配で、泊まりに行くなら一緒に連れていきたいと言って聞きません。ショートステイに愛犬を連れて行ってもいいのでしょうか。
A. 残念ですが、現状だとペットと一緒に利用できるショートステイはほとんどないと言えます。民間事業所の運営する施設でも、ペット可の場合はわずかですので、施設への確認が必要です。
ペットと一緒に利用できるショートステイは、現状ほぼありません。特に、特別養護老人ホームや介護老人保険施設等、介護保険制度の公的施設では規則が厳しく、持ち込みできる物も制限されています。ショートステイの利用を検討する際に、料金的にリーズナブルで最も選ばれやすいのが、この2つの公的施設となります。
特別養護老人ホームでは、基本的に要介護度4以上の方が入所しており、重度の介護状態の利用者が多く、寝たきりの方も入所されています。そして、介護老人保健施設では、医療管理が必要な方やリハビリに取り組まれている方が入所されている施設です。
どちらの施設でも、ペットと入所できる設備は整っておらず、ショートステイで利用する際も、入所者と同じように過ごすことになり、他の利用者の迷惑となる可能性があるため、当然にペットと共に利用することは禁止されています。たとえ個室の利用であっても、万が一、ペットがフロアに出てしまったり、鳴き声が聞こえたりすると、他の利用者に影響がありますので、原則持ち込みは認められていません。
一方で、価格帯は公的施設よりも上がりますが、民間事業所が運営する有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅等では、ペットと一緒に入所できる高齢者施設もわずかですが、存在しています。ただし、その施設で必ずショートステイを実施しているとは限りませんので、それぞれの施設に確認が必要となります。