Q. 母がリハビリ病院に入院しているのですが、歩行器で歩ける程度まで回復したため、退院することが決まりました。しかしまだ足元がふらつくことがあり、入院してからは物忘れもあったようなので、今後は施設利用も検討の必要があると感じているのですが、家に帰るより施設に入所したほうがいいのでしょうか。
A. 施設入所を検討する際には、そのメリットとデメリットをよく理解することが大切です。判断しかねるようでしたら、医師や看護師、医療ソーシャルワーカーなど専門職に相談することをおすすめします。
施設入所については、まずは本人の意思や状態をしっかり把握し、入所することのメリット・デメリットを知った上で検討することが大切です。家族だけで判断できない場合は、入院中の医師や看護師、医療ソーシャルワーカー等の専門職へ相談し、検討すると良いでしょう。
例えば、リハビリを継続したいという目的がある場合、選択肢として「介護老人保健施設へ入所する」だけではなく、「自宅退院して訪問リハビリもしくはデイケアを利用する」といった選択肢もあげられます。しかし、自宅退院が可能かどうかは、本人の状態だけでなく、家族と同居するのか、サポートはあるのか等、環境面も含めて検討していく必要があるのです。
また、物忘れについてですが、施設へ入所することによって、自宅で一人で行動するよりも、職員がサポートしてくれる面が多くなり、認知症が進行するといったケースもみられています。
全ての方がこれに該当するとは限りませんが、そのようなデメリットも把握した上で、本人や家族にとってその方法がベストなのかを考えるべきと言えます。入院中であれば、「医療相談室」等、相談窓口がありますので、退院後の方向性については、退院日が決まる前に早めに相談することが重要です。
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