Q. 認知症の父のことで相談です。日中1人になってしまうのでデイサービスを利用してもらいたいと思っているのですが、毎日1箱ほどタバコを吸っており、タバコが吸えないとイライラして怒りだしてしまいます。デイサービスでタバコは吸うことができるのでしょうか？
A. 施設により異なりますが、ご自宅にいるときほど自由は効かないでしょう。
近年、ほとんどのデイサービスセンターで防災上や受動喫煙防止の影響から室内禁煙としています。屋外の所定場所で喫煙可能な施設も多いですが、事故防止のためにタバコを吸いに
屋外に出られる場合にはスタッフの付き添いが必要となります。しかし職員の配置の問題から、ご利用者様の好きな時間にタバコを吸いに行くことができないのが現状です。特に毎日1箱タバコを吸われるお父様にとっては、つらい状態になるかもしれません。
また、タバコを吸うスペースは基本的に屋外に設けられていることがほとんどなので、夏の暑い時期や冬の寒い時期はつらい思いをされるかもしれません。副流煙防止のため、屋内に煙が入ってこないように屋内・屋外の扉を閉めてしまうので、より厳しい状況でタバコを吸うことになるでしょう。実際に屋外に行くことが減り、結果としてタバコの本数が減った方も数多くみられます。
全国的にタバコを吸う人が通いにくくなるという印象を受けるデイサービスですが、タバコを吸うこと（その人らしい生活を送ること）を奨励しているデイサービスもあります。タバコの持つ心理作用を利用して、喫煙家同士が交流を持ちやすくなった、デイサービスに意欲的に通うことができるようになったと話す利用者もいます。通おうとしているデイサービスがタバコに関してどのようにとらえているか聞いてみましょう。