要支援より要介護の方がデイサービスの料金が安いのは本当?

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要支援より要介護の方がデイサービスの料金が安いのは本当?

Q. 要支援より要介護の方がデイサービスの料金が安いことがあると聞きました。介護度が高いのに料金が安くなることがあるって本当ですか?

A. サービス内容によって異なります。

デイサービスの料金体系は、介護保険の改正ごとに変化はしていきます。2015年4月に、介護予防・日常支援総合事業が施行されました。それ以前は要支援の方も要介護の方と同じように、時間枠によって1回当たりの料金が規定されていましたが、改制により、1か月あたりの包括的料金設定になりました。地域によって自己負担分に若干の差がありますが、要支援1の人が一月自己負担2000円~2500円、要支援2の人が自己負担4000円~4500円程度になっています。そこに各種加算分および食費が加わってきます。

一方要介護の方は、従来通り利用される時間枠×日数で計算されます。例えば、パワーリハビリを目的としてデイサービスを利用している要介護1の人と要支援2の人が、1日2時間以上3時間未満を月に10回利用利用したとします。この場合、要介護1の方の利用料は約250円×10日となり、自己負担額は約2500円となります。一方要支援2の人は一か月の料金が4000円~4500円の定額となっていますので、要介護1の人の利用より同じ回数利用しても料金は高くなります。

サービスの時間枠を2時間以上3時間未満から6時間以上8時間未満に変更すると、要介護1の方の利用料は約720円×10日となり、自己負担額は約7200円となるので、要支援2の方より、自己負担額は大きくなります。どんなサービスを利用するかによって料金は変わってきますので、分かりにくいことがあれば、ケアマネジャーに相談してみましょう。

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