訪問介護をドタキャンした場合、キャンセル料は発生する?

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訪問介護をドタキャンした場合、キャンセル料は発生する?

Q. 急に出かけることが決まり、離れて暮らしている父も一緒に連れて来ているのですが、今日ヘルパーさんが来てくれる日ということをうっかりしてしまいました。今からキャンセルの電話をしようと思うのですが、キャンセル料は必要になるのでしょうか。

A. 残念ですが直前キャンセルの場合、キャンセル料が生じることが多いでしょう。詳しくは事業所側との契約事項を参照、もしくはケアマネに相談してみてください。

訪問介護でキャンセル料を取るか取らないかは、議論の分かれるところです。当日キャンセルしたとしても、すでに訪問介護士にはその時間の予定が入っています。前もって分かっていれば、その訪問介護士には休んでもらったり、別の業務についてもらったりすることができますが、当日、特に直前キャンセルになると、その訪問介護士はすでに仕事の準備ができています。そのため、事業所側はその訪問介護士に対する賃金を支払う必要性が出てきます。

訪問介護士の賃金はサービスを行うことによって発生するため、通常であればサービスを提供しなければ賃金は支払われません。ドタキャンになってしまうと、仕事に来ているのに賃金が支払われないという状況が生じてしまいます。そのため、多くの事業所は前日までにキャンセルの連絡があれば、キャンセル料は頂かないですが、当日キャンセルの場合、サービス提供料の一部もしくは全部をキャンセル料として頂くことが一般的です。

ただし、キャンセル料を頂いている事業所も例外事項があります。例えば、キャンセルの理由が本人の急な病気やけがなど、避けることができない事情であれば、当日キャンセルでもキャンセル料を頂いていない事業所も多いです。キャンセル料の取り扱いについては、事業所の重要事項説明書に必ず記載されています。キャンセル料が必要と重要事項説明書に記載されていれば、その内容に従って、キャンセル料を支払う必要があります。しかし、重要事項説明書に記載されていないのにキャンセル料を請求された場合は、違法請求になりかねないので、そういった場合には担当のケアマネージャーに相談してみましょう。

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