Q. 父と2人暮らしをしています。かかりつけの病院まで遠いため、これまでは私が送っていたのですが、来月から仕事が忙しくなり一緒に行くことができません。訪問介護のスタッフさんに、病院の送迎をお願いすることはできるのでしょうか。
A. 送迎サービスや介護タクシーなど、いくつか方法はありますので、ケアマネに相談しながら調整みてください。
高齢の方でご自分で通院するのが難しい場合、訪問介護のヘルパーが通院に付き添ってくれるサービスがあります。このサービスを利用すると、ヘルパーが通院の準備、車やバスなどの交通機関の乗降、病院内の付き添い等を介助を行います。担当のケアマネージャに通院時にヘルパーの付き添いが必要な旨を伝えて、ケアプランに組み込んでもらうことでこのサービスを利用できるようになります。
しかし、一般的な訪問介護のヘルパーが行うのは、車の乗り降りの介助や移動中の体調確認であって、基本的に車を運転して送迎することはできません。そのため、移動にはバスや電車、タクシーを利用することとなります。身体的な理由によてそれらの利用が難しい場合には、訪問介護の一種である介護タクシーを利用できる場合があります。介護度が要介護1以上で公共交通機関に一人で乗ることができない方が対象で、ケアプランに組み込んでもらうことで利用できます。
介護タクシーを運転するのは訪問介護の資格をもった（介護職員初任者研修以上）スタッフで、車への乗降や病院での移動も介助してくれます。介護タクシーでの乗降介助などは介護保険の適応となりますが、移送の運賃については全額自己負担となり一般のタクシーと同様に時間や距離に応じて料金を支払うことになります。ご家族が同居していても仕事などでなかなか病院に付き添うのが難しい方は多いです。まずは、担当のケアマネージャに相談して必要なサービスが利用できるように調整してもらってください。