Q. 母と2人暮らしをしています。月に1回の受診に毎回同行しているのですが、仕事が忙しくなり今後付き添うのが難しくなりそうです。その場合、訪問介護のスタッフに診察が終わるまで付き添ってもらうことはできるのでしょうか。
A. 介護保険のサービスでは算定外になってしまうため、難しいでしょう。病院内のサポートでは足りない場合は、外部のサービスを検討してみてください。
介護保険で訪問介護を利用する場合、病院に着くまでの通院介助や必要な移動等はサービスとして提供することができますが、病院内の介助や付き添いは、病院のスタッフがサポートするべきものとされており、介護保険内のサービスとしては、算定外となってしまいます。
算定できるのは利用者を直接介護した場合のみとなっているため、診察までの待ち時間は含まれません。よって、介護保険内の利用で、終日訪問介護のスタッフに院内の付き添いをお願いすることは難しいでしょう。そして、院内のサポートは病院によってそれぞれ異なるため、まずは、かかりつけ医でヘルパーが不在の間のサポートをどの程度してもらえるのかを相談してみましょう。
お母さまの状態にもよりますが、必要な時のみの介助であれば、院内のサポートで事足りる可能性もあります。しかし、常に付き添う必要がある場合は、外部のサービスを手配する必要があります。その場合は、自費で訪問介護を利用する方法や、介護タクシーのオプションサービスで付き添いを依頼する方法等があります。
いずれも介護保険外のサービスとなりますが、送迎や移動介助、手続き等も含め、常に見守りや介助をしてもらうことができます。但し、診察室内で医師とのやりとりや重要な病状説明を受ける時は、家族の付き添いが必ず必要であり、代わりに聞いてもらうことは難しいため、注意しましょう。