長谷川式が15点と言われた。どういう意味?

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長谷川式が15点と言われた。どういう意味?

Q. 母の物忘れがひどくなってきたので、かかりつけの病院で認知症の検査をしました。そこで長谷川式テストというものをおこなったのですが、15点だといわれました。これはどういう意味なんでしょうか。

A. 長谷川式テストとは、認知症の診断に使われるテストの1つです。

長谷川式テストとは、認知症の診断に使用される認知機能テストのひとつです。通常、認知症の診断には、この長谷川式テストかミニ・メンタルステート試験(MMSE)が行われることが多くあります。長谷川式テストには、9つの質問項目があり、見当識(場所・認知・時間)や記憶に関しての内容の質問をします。

具体的な内容としては、年齢や日にちの確認に始まり、「これから言う3つの言葉を覚えてください。後でまた聞きます」という3つの言葉の記憶や「知っている野菜の名前をできるだけ多く答えてください」といった数多くの言葉を素早く答えられるかどうか等の質問を5~15分の時間で行います。そして、正しく答えられた場合は「1点」、できなかったら「0点」で加算していき、30点中20点以下の結果であれば、認知症の疑いが高いと判断されます。

そのため、長谷川式テストだけで判断すれば、現在のお母さまの状態としては、認知症の疑いがあるということとなります。しかし、認知症の診断というのは、長谷川式テストのみで診断することは困難であるため、疑いがある場合は認知症外来等へ受診して詳しい検査をする必要があります。

また、長谷川式テストを実施した状況やタイミングが入院中であったり、体調が悪い日であれば、点数が低くなる傾向もみられています。テストの結果だけではなく、専門的な医師の見解や判断を求めるようにしましょう。

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