Q. 母の施設入所を検討しています。おしゃれが好きな母なので、入所後も自分の洋服を着たいと言っているのですが、施設の入所者はパジャマのような服を着ているイメージがあります。施設内は1日中パジャマで過ごしているのでしょうか。それとも着替えを用意したほうがいいのでしょうか。
A. 事業所や施設の形態によって異なりますが、着衣の自由度の高い施設も多く存在しています。
施設によって違いはありますが、生活にメリハリをつけるために、日中と夜間で着替えを行っている施設は多くあります。おしゃれが好きな方や、一日中、施設着でいることに抵抗がある方は、自分の洋服を自由に持ち込める施設へ入所することをお勧めします。
施設入所後も、服装やメイクをこれまで通り行い、自由におしゃれを楽しめることを入所条件として施設を検討している方はおられ、ニーズに沿った施設もたくさん存在しています。
自由度が高く、好きなように持ち込みができるという点では、サービス高齢者住宅や有料老人ホーム等、民間事業所が運営する施設を選ばれると良いでしょう。
施設着を導入している施設としては、特別養護老人ホームや介護療養型施設、医療療養型施設等、重度の介護が必要である方が入所している施設が該当する場合が多い傾向にあります。
おしゃれを楽しむことは難しいですが、施設着を導入することで、入所者の衣服の混在を防ぐことや衣服の着脱が簡単にでき、本人による生活動作を促すことができる等のメリットがあるため、施設着で過ごすことを規則としている施設もあります。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、お母さまの介護度や優先順位により、検討されると良いでしょう。