従来型施設とユニット型施設の違いって?

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従来型施設とユニット型施設の違いって?

Q. 父の施設入所を検討しています。施設の部屋のタイプに従来型とユニット型があるようなのですが、どう違うのでしょうか。

A. 大きく、集団でケアをしていくか、個別ケアをしていくかで異なります。

従来型とは、その名の通り、古くからある形態であり、入所者全体を集団でケアしていく施設です。そのため、大人数で過ごすことが多く、孤独感を感じることがあまりないと言われています。お部屋のタイプは、多床室(4人部屋)と個室から選択することができますので、一人でいることが苦手な方や集団生活が好きな方は従来型施設に向いていると言えるでしょう。また、費用面に関しても、多床室へ入所することにより、ユニット型よりも抑えられます。

一方で、ユニット型とは、少人数のユニットで一人一人に合わせた個別ケアを実施することを重視した施設です。スタッフはユニットごとに担当制となっており、従来型よりも信頼関係を築きやすいと言われています。お部屋のタイプは全室個室であることから、プライバシーが尊重されるだけでなく、家族の面会も気を遣わずすることができます。また、個室であることから施設内での感染症等のリスクも軽減することができます。

一人でいることが好きな方やプライバシーを優先させたい方はユニット型に向いていると言えるでしょう。個室であり、個別ケアが重視されている点から、従来型よりも費用負担は大きくなります。近年では、一人一人に合わせた個別ケアの実現を目指し、利用者の尊厳を保つためにも、ユニット型の施設が増えています。

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