在宅酸素の費用は月にどのくらいかかる?

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在宅酸素の費用は月にどのくらいかかる?

Q. 肺気腫のため在宅酸素を使用することになるかもしれないと説明があったのですが、使用した際は一か月あたりどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

A. 診療報酬で定められている内容としては、保険1割負担の方で7680円(+電気料金)です。その他、加算されることもあるので、酸素業者が訪問した際に聞いてみてください。

在宅酸素は、在宅酸素療法と呼ばれ、健康保険が適応されます。対象患者は、「高度慢性呼吸不全例、肺高血圧症、慢性心不全、チアノーゼ型先天性心疾患及び重度の群発頭痛」です。対象疾患に該当する方の中で、「動脈血液ガス検査やパルスオキシメータ検査等」を実施し、在宅酸素の使用が必要かどうかを医師の判断・指示にて決定します。

現在、在宅酸素を使用している患者の疾患としては、COPD(肺気腫)、肺線維症、間質性肺炎等があります。各検査を実施し、医師の判断により在宅酸素の導入が決定すると、医師の処方に合わせて、酸素濃縮装置の設置や携帯用酸素ボンベの必要性等を検討します。そして、医療機関が紹介してくれる酸素業者が自宅へ訪問し、在宅酸素について、使用方法・お手入れの説明・緊急時の対応等の説明を行います。

酸素業者は、定期的に様子を見てくれたり、困った時に再度来てもらうことが可能ですが、酸素業者に支払う費用はありませんので、安心して下さい。在宅酸素をレンタルする際に発生する費用は、定期的に医療機関に受診する際に支払います。

現在、診療報酬で定められているものとして加算すると、合計76800点となりますので、保険1割負担の方で7680円となり、そこに電気料金がくわわります。そして、その他に特別に使用するものがあれば、加算されることとなります。個人により、多少の差がありますので、費用の詳細は、酸素業者が説明に来てくれる際に、聞くようにしましょう。

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