新技術!AI「CDI Platform MAIA」でケアプラン作成|気になる人工知能の機能とは

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新技術!AI「CDI Platform MAIA」でケアプラン作成|気になる人工知能の機能とは

東京にある株式会社シーディーアイケアデザイン研究所が2017年3月に設立された。目的は、AI技術を活用したケアマネジメントサービスの開発と事業化である。そして誕生したのが「CDI Platform MAIA」。これは、ケアマネのパートナーとなる自立支援を目指すケアデザイン人工知能であるが、いったいどのようなものなのか。

AIでケアプラン、どう作る? シーディーアイの「MAIA」ハンズオン

人工知能(AI)によるソリューションへの関心が高まるなか、ケアマネジメントをサポートするAIとして初めて登場した「MAIA」。今年10月から既にサービスの提供が始まっており、各地で操作体験会も開催されている。

http://kaigonews.joint-kaigo.com/article-10/pg401.html

試験運用はスタート

すでに愛知県豊橋市で平成29年11月から開始が始まっている。
人工知能には、過去8年間の市内介護保険データ約10万件を学習させ試験導入となった。今後はケアマネと一緒に人工知能も学習を重ね、共に成長していくということである。

ここで気になるのは新しい社会資源と既存事業所の事業内容に変更が出た時などの情報入力と修正だ。過去のデータは学習しているが、新しいデータや変更データは手入力になるのであろうか。
今でも事業所などの名称や所在地などの情報を調べて入力するのは手間である。せっかくであれば、入力・修正する作業が省かれるとありがたい。

事業所登録の時に充てがわれる事業所コード・サービス内容ごとにナンバリングされているサービスコード(*2)と人工知能がリンクし、英数字を入力するだけで新規登録などができると望ましい。

(*2)介護給付費等単位数サービスコード
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/300521_7.pdf

他システムとの互換性も気になるところ

また、「CDI Platform MAIA」で作成したケアプランは事業所で使用している介護ソフト各種ともリンクされるのであろうか。
リンクされているのであれば、利用者の家で提案したケアプラン内容を事業所へ戻ってから再入力する必要がない。ただ印刷すれば良いだけだ。

多くの介護支援事業所では、介護ソフトでケアプラン作成以外の実績入力・モニタリング記録・給付管理などの作業も行っている。
そのため介護ソフトと「CDI Platform MAIA」の2つの端末を使用していくことになるが、できれば二度手間は避けたい。

ケアプランについても1票から7票まである。
「CDI Platform MAIA」が1・2票の居宅サービス計画書と、3票の週間サービス計画書のみの提案・作成だけである場合、介護ソフトとリンクしていなければ改めてケアプラン1票から3票を介護ソフトへ入力することになる。

使いこなせれば即戦力に

現時点で分かることは、「CDI Platform MAIA」がケアプランの1票から7票まで作成でき、更に担当者会議を自動録音・記録・学習をして介護ソフトとリンクしてくれれば、二度と手放せない存在になることは間違いない。

最後に、「CDI Platform MAIA」は、ありたい姿に着目する未来選択型ケアマネジメントを行うということだが、理解が難しい利用者や進行型の難病の利用者に対してはどのようなプランを提案するのであろうか。
訪れる未来に不安を感じている利用者がいることを忘れずに、ケアマネは新しい技術を使いこなしていく必要がある。

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